課題
GIGAスクール導入後、ネットワークに関する課題が浮かび上がっています。生徒や教職員から「遅い」「繋がらない」などの不具合が学校において多発しています。このような問題に対して、単純な速度測定では解決が難しく、より詳細な調査が必要となっています。
オンライン授業やデジタル教科書へのアクセス、全国学力テストのCBT化が進む中、「遅い」問題が授業の実施に支障をきたし、教職員が生徒に向かう時間をより多く、深くさせるはずですが、逆に負担が増えてしまっています。
これからのGIGAスクールでは、インターネットやクラウドサービスに深く依存しており、その活用による新たな監視の形が求められています。
これらの課題に対する解決策として、効果的かつ効率的なネットワークインフラの監視ツールが教育環境の向上と学びの機会の最大化を実現するために不可欠となっております。
ソリューション
ThousandEyesは、エンドユーザーの利用をシミュレーションしたテストを実行し、ネットワーク関連問題の切り分け、通信品質の数値化、状況の可視化を提供します。
常時のテスト実行により、ThousandEyesはいち早く問題を検知し、事象を把握します。このアプローチにより、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える潜在的なトラブルを未然に防ぎ、サービスの安定性を確保します。
ネットワーク状況を可視化することで、迅速に関係各所へテスト情報共有し、問題確認への活用が可能です。リモートからの対応も可能なので、現場の負担を軽減しつつ、効果的なネットワーク管理が実現できます。
結果
ThousandEyesの活用により、校内ネットワークとインターネットの双方を一気通貫で可視化することが可能になり、迅速かつ的確な対応が可能になりました。これにより、教育活動におけるネットワークトラブルの影響を最小限に抑えることができます。
導入のポイントの一つは、リモートでの対処が可能になったことです。物理的に現場に赴かなくても問題に対応でき、これが調査時間の短縮に繋がっています。また、ネットワークレイヤだけでなく、例えばDNSサーバの問題も容易に把握できるようになりました。
学校ごとのネットワークカルテの作成により、具体的な数字で学校ごとのネットワーク状況を可視化し、全体状況の把握や学校間の比較が容易になりました。通信変化の傾向やボトルネックの調査も効率的に行え、問題の解決に向けた施策を迅速に講じることができます。
ThousandEyesでは、定量的なテストデータを元にベースラインを設定し、それからの大きな乖離を検知してアラートを発報することも簡単に行えます。これにより、ネットワークの異常をいち早く察知し、予防措置を講じることが可能です。
ThousandEyesにより、デバイスベースの情報を登録し、学校内ネットワーク構成を視覚化することにより、自動的にネットワークの構成や、利用状況などをリアルタイムで把握できるようになりました。