導入企業:ヤフー株式会社
所在地:東京都千代田区紀尾井町1-3
東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー
創 立: 1996年1月31日
資本金: 8,939百万円(2019年3月31日)
システム統括本部
サイトオペレーション本部 インフラ技術4部
部長 西岡 和俊 氏 リーダー 新部 長則 氏
ヤフーの取り組み
私たちは、信じています。
インターネットは便利な暮らしだけではなく、
新しい希望だってつくれるということを。
世界に残された孤独や、格差や、
紛争や、悲しみのすべてを
救うことだって夢じゃない。
情報技術とデータの力を解放し、
あらゆる不安を明日の希望に変えていく。
それを私たちは「UPDATE」と呼びます。
情報、金融、交通、衣食住、環境、防災、
社会をとりまくあらゆるシステムに
いまだかつてないUPDATEが求められている。
課題解決エンジンというミッションから
生まれたYahoo! JAPANが、
これからの日本をまるごとUPDATEしてゆきます。
情報技術で人々の生活と社会をアップデートする。
https://about.yahoo.co.jp/info/vision/
検討の背景
Yahoo! JAPANはインターネットの力で日本のあらゆる課題を解決する「課題解決エンジン」をミッションに掲げ、「UPDATE JAPAN」という世界の実現を目指す。その中でサイトオペレーション本部はデータセンター・ネットワーク・サーバー・OS・ストレージ・OpenStackといった全社的なインフラの管理運用や調査検証などを担当しており、サービス全体を支えるインフラの質を向上させる、新時代の運用スタイルを検討。
導入の経緯
検索サイトやスマートフォン動画サイトに加え、新規事業のモバイルペイメントなど、多様化するサービスとこれらを支えるインフラ側の構築と運用への負荷は年々高まる。また、提供サービス自体が、より利用者の生活に近い存在になることで求められるサービス品質も飛躍的に高くなっている。
その中で、CDN運用チームは、ポータルサイトのフロントページからGYAO!やニュース動画等の配信に関わるインフラ構築と運用を担当。複数のISPで構成されるベストエフォート型のインターネットが原因でサービスレベルの低下が生じることもあり、ユーザー目線のデジタル体験の数値化・可視化による監視が必要となる。そこで、ThousandEyesにより、自社インフラのみならずインターネットや3rd パーティーとの連携を含めたエンド・ツー・エンドのサービスレベルの監視・可視化を試行。
期待する効果
「従来の監視に加えて、社外からのユーザー目線での監視が可能になり、ネットワークレイヤだけでなくHTTPまでのレイヤを横断的に過去にさかのぼって監視できることが利点。今後は更なるサービスレベル向上のため、DNSやBGPのモニタリング、さらにはペイメントサービスなどの3rdパーティーAPIを利用した通信や動画等の監視も見据えている。」
(西岡氏)
「社外からの到達性に加えて、インフラ周りではDCを含めた拠点間のネットワークの到達性やパフォーマンスを監視。さらにパブリッククラウド等との接続や、普及が進むIPv6でのアクセスにもIPv4 と同等のサービスレベルが提供されているかを監視。また、ユーザーの操作をWebシナリオでシミュレーションしながら画面遷移時の動作チェックを行うトランザクション監視にも取り組む。」
(新部氏)
図:ThousandEyesが提供する外形監視用の監視エージェントから各種サービスを常時監視
今後の展開
100を超えるサービスを展開し日本最大級の利用者規模を有しているYahoo! JAPANは、そこから得られる膨大な量と種類のマルチビッグデータを活用し、一人ひとりのユーザーに合わせたより使いやすいサービスの提供に取り組む。ThousandEyesの導入により、蓄積されたデータ間や外部リソース、さらには他社Webサービスとの連携に必要な通信のサービスレベルを監視し、今まで見えなかったインターネットの世界やクラウドのサービスレベル監視が可能になる。
グラフ:Yahoo! JAPANの各サービスの月間パフォーマンス定期レポート例
図:ユーザーからYahoo! JAPANトップページへのネットワークパスの可視化例