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Webex を広範に可視化し、ハイブリッドワークの体験を最適化

投稿者 Mike Hicks
| | 2 分

概要

Webex 環境を広範に可視化することで、ハイブリッドワークの人材やユーザー体験を完全にエンドツーエンドで把握できます。


広範囲かつ双方向の可視性を実現する ThousandEyes Webex エージェントが登場

Webex は長年にわたり、チームコラボレーションを支え生産性を引き上げてきました。本日、Cisco ThousandEyes と Webex との間の新たなパートナーシップを発表いたします。このパートナーシップにより、サービスの可視化範囲をユーザージャーニーにまで拡大し、最高の Webex の利用体験を提供できるようネットワークチームや IT チームを支援していきます。コラボレーション体験に影響を及ぼす依存関係をすべて把握できるのは ThousandEyes だけです。ThousandEyes を利用すれば、即席のチャットやブレインストーミング セッションを取り入れ、問題がある場所を正確に特定し、特定した問題を解決するためにプロバイダーと協働する、といった優れたコラボレーション体験を実現できます。

ハイブリッドワークの時代、鍵はコラボレーション

コロナ禍により労働習慣や従業員体験が変わり、柔軟な働き方が好まれるようになったことで、新しいワークポリシーが導入されました。オフィス勤務再開に向けて準備を進めるには、急増したリモートワーカーをハイブリッドワークモデルで受け入れるための対策も必要でした。ハイブリッドワーク環境の時代において、従業員、アプリケーション、インフラストラクチャはますます分散化していきます。一方で従業員は、オフィスや自宅のワークスペースなど、どこにいても企業のネットワークとアプリケーションにアクセスすることが必要になってきます。1 日や 1 週間の労働時間は曖昧になるため、フルタイム従業員にとって、ワークライフバランス目標はより一層重要になるでしょう。

コラボレーション アプリケーションも例外ではありません。コラボレーション アプリケーションは、これまでも従業員の生産性と柔軟な働き方を実現するために重要な役割を果たしてきました。しかし非同期コミュニケーションよりもリアルタイムでメディア重視のやり取りが優勢になった今、ハイブリッドワークでの生産性を高めてビジネス運用を維持するには、コラボレーション アプリケーションがかつてないほど重要になっています。シスコによる最近の調査によると、今や全ミーティングの 98% に自宅からの参加者が含まれます。ただし、変化しているのはコラボレーション アプリケーションの重要性だけでなく、その使われ方も同じです。以前は一般的に、コラボレーションで複数の企業拠点を接続するとしても、その数は 2 つか 3 つ程度でした。しかし、従来のオフィス勤務からハイブリッドワークモデルに移行するに伴い、2 ~ 3 拠点だった規模が、数百(あるいは数千)もの「従業員 1 人の支社」に拡大したのです。そのような「支社」それぞれが、異なるプロバイダーを経由し、異なる環境を持ち、インターネットを介してつながっています。

ハイブリッドワークではインターネットが決め手

インターネットは、従業員が利用しているデジタルサービスやアプリケーションの土台となるものであり、ほとんどすべてのモダンアプリケーションにとって、ユーザーとの間をつなぎ、最終的にサービスを提供するための屋台骨となっています。しかし、インターネットはビジネスクラスのネットワークとしての用途を前提に構築されているわけではありません。2020 年 1 月から 2021 年 8 月にかけて企業が持続的なテレワークに移行する中で、障害の 95% がインターネットプロバイダーやトランジットプロバイダーの内部で発生しました。IT チームの責任は、規定のワークフローによる事業継続性を確保し、テレワーカーの接続と生産性を維持することですが、もちろんコロナ禍では大きな課題に直面しました。外部のクラウドサービスやインターネットサービスの基盤となるインフラは、企業が所有しないこともありますが、そのような場合でも IT 部門にはユーザー体験や生産性の維持が求められています。

コラボレーション アプリケーションのパフォーマンスを確保するためには、特殊なアプローチが必要です。設計上、コラボレーション アプリケーションは、ちょうど従来の電話システムのように双方向(対話)式で動作します。この点がリクエスト・レスポンス方式で動作する他のクライアント・サーバー型アプリケーションとは異なります。つまり、双方向フローのそれぞれの端に 1 つずつ、合計 2 つの監視ポイントが必要なのです。監視ポイントを置くことで、送信方向受信方向で異なるプロバイダーを利用しているかを含め、双方向環境や基盤となるトランスポート条件について必要なインサイトを獲得し、コラボレーション アプリケーションの利用体験を改善できます。

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図 1. Webex の双方向トラフィックフロー

優れたコラボレーション体験は優れた可視性から

ハイブリッドワークモデルの成功は、卓越したコラボレーション体験を提供できるかどうかにかかっています。ThousandEyes と Webex がパートナーシップを組んだのは、まさにそのためです。ThousandEyes Webex エージェントが Webex データセンターに統合された結果、Webex 環境を広範かつ双方向に可視化し、ユーザーの場所と Webex サービスとの間の状況を正確に把握できるようになります。IT チームは、このような広範囲の可視性により、送信方向と受信方向のパスに沿って存在し、ユーザーの Webex サービスへの接続に影響を及ぼす可能性があるすべてのネットワークノードについて情報を把握できます。また、パフォーマンスを改善し、卓越したユーザー体験を実現するためのインサイトを得ることもできます。

Figure-2-Visualize-Forward-Reverse-Path.png
図 2. 送信方向と受信方向のパスを単一のビューで可視化

ThousandEyes Webex エージェントを利用すれば、ネットワークのパフォーマンス要因だけでなく、コラボレーションアプリケーションの利用体験に関連する平均オピニオン評点(MOS)などのユーザー体験指標も把握できます。ThousandEyes で Webex 環境を可視化すれば、他にも次のようなメリットを得られます。

  • 送信方向と受信方向のパスを可視化して問題のある領域を分離
  • Webex エージェントを使用して、エンドツーエンドで Real-time Transport Protocol(RTP)ストリームテストを行い、ユーザー体験をプロアクティブにシミュレート
  • 重要なブロードキャストイベント(投資家との会議、タウンホールミーティングなど)では、問題を事前に修復
  • ユーザー体験に影響を与えかねない状況について、カスタム条件に基づいてアラートを受信
  • 主要なメトリック(平均オピニオン評点(MOS)、遅延、損失、ジッター(パケット遅延変動)、破棄などを測定して追跡
  • 問題のあるドメイン(アプリケーション、ネットワーク、またはサードパーティ)を短時間で特定
  • レポートを生成して、プロバイダーとデータを共有することで、平均修復時間/平均識別時間(MTTR/MTTI)を短縮
Figure-3-Webex-Service-Assurance-User-Experience-Metrics-MOS.png
図 3. MOS などのユーザー体験メトリックを通じて安定した Webex サービスを提供

2010 年に ThousandEyes が誕生したとき、2 人の創業者はインターネットに賭けました。それ以来、弊社はクラウドとインターネット技術の先駆者として、クラウド環境やインターネット環境を自社ネットワークであるかのように把握できるようお客様を支援してきました。昨年のシスコによる買収以降、私たちは統合に向けた取り組みを続けてきましたが、多くのお客様ができるだけ早くインターネットを可視化できるよう、今回、インターネットの監視ポイントを Webex データセンターに拡大します。これは次のステップとして自然なことであり、死角を排除することを絶え間なく目指す中で、開拓すべき次の分野でもあるのです。

ハイブリッドワークを実現するために必要な可視性

ハイブリッドワーク環境において、クラウドは新たなデータセンターであり、インターネットはネットワークであり、SaaS は新たなアプリケーションスタックです。現地でのリアルタイムな対面のやり取りは、仮想という未来の働き方に置き換わりつつあります。あらゆる従業員が通勤するという旧来の業務体系は、コロナ後のアプローチとして不適切だという実感も広がっています。ThousandEyes Webex エージェントを利用すれば、従業員が新たに期待し、求めるような次世代のハイブリッドワーク体験を提供するために必要な可視性を得られるでしょう。

ThousandEyes Webex エージェントの詳細については、ThousandEyes の担当者にお問い合わせいただくか、弊社までご連絡ください


こちらから Webex エージェントの仕組みを紹介するオンデマンドデモをご視聴ください


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