ユーザー体感品質はビジネス パフォーマンスにとって重要
現代の企業は常に変化を続けています。かつては企業がすべて管理していた技術やサービスが、今ではすべてアウトソースされていることもあります。企業内のシステムにインストールしていたアプリケーションは、今では SaaS やクラウドとして提供されるようになり、従業員も以前より広範に分散しているため、従来の APM (アプリケーション パフォーマンス管理) ソリューションでは、デジタル体験を保証するのは困難です。この広大なエコシステムの中で従業員の生産性を確保するためには、まったく新しいアプリケーション監視パラダイムが必要です。それは、ユーザー エンドポイントから任意の Web アプリケーションへのエンドツーエンドの可視化です。
エンドユーザーモニタリングと Endpoint Agents
ThousandEyes のエンド ユーザー モニタリングは、各従業員の SaaS や社内のアプリケーションの使用状況、さらには、ワイヤレス LAN、WAN、インターネットの接続状況、そしてシステムの健全性などをオンデマンドとリアルタイムで可視化します。これにより、ネットワーク チームと IT チームは、Wi-Fi、帯域幅、ISP ルーティング、VPN ゲートウェイ、SaaS の可用性などに関連するパフォーマンスの問題を迅速にトラブルシューティングでき、Web ページの読み込み時間などの主要なパフォーマンス評価指標も測定できます。
ブラウザ ベースの
リアル ユーザー モニタリング
リアル ユーザー モニタリングのプラグインをブラウザに追加して、ユーザーの視点から Web アプリケーションのパフォーマンスをライブで監視します。Salesforce や Office 365 Suite など、事前に定義したアプリケーションに対するユーザー操作を自動的にキャプチャしたり、セッションをオンデマンドで記録して臨機応変なトラブルシューティングに役立てたりできます。Wi-Fi アクセスポイントなどのエンドツーエンドのネットワーク接続に加えて、詳細なウォーターフォールや Web ページの読み込み評価指標が表示されるため、ユーザーがどこにいても、ビジネスに重要なアプリケーションをユーザーがどのように操作したかを把握できます。
オンデマンドとスケジュールによるネットワーク Synthetics (合成テスト)
重要なサービスに対して事前に Synthetic Monitoring (合成モニタリング) テストを実行することで、従業員の生産性に影響する可能性のある問題を把握し、ビジネスの成果に支障を来さないようにすることができます。ユーザーと SaaS や内部アプリケーションの間で、エンドツーエンドのレイヤー 3 ベースのネットワーク ホップを可視化します。ネットワーク接続とサービス可用性の問題に関するアラートを受け取ることで、ユーザーの満足度や生産性に影響が出る前に、問題をスピーディに解決または担当部署に解析依頼できます。
ワイヤレス ネットワークの可視化
Wi-Fi を利用しているユーザーはオフィス内だけではなく世界中で動き回り、そのたびにワイヤレス アクセス ポイントへの接続が切り替わるため、Wi-Fi の問題は検出や切り分けが困難です。信号品質、リンク速度、混雑具合、およびその他のパフォーマンス要因に加えて、どのユーザーが接続しているかを把握することで、トラブルシューティングをスピードアップし、オフィス内外の職場全体で優れたデジタル エクスペリエンスを保証することができます。
自動セッションテスト
自動セッションテストにより、ビジネスに不可欠なコラボレーション アプリケーションやコールセンター アプリケーションのリアルタイムのパフォーマンスに対する詳細な情報を把握することができます。コラボレーション アプリケーションは、状況に応じて最適なインフラストラクチャ コンポーネントを動的に選択してユーザーに接続しますが、この動作はユーザーやセッションによって変化するため、この環境を動的にモニタリングする必要があります。アクティブなインフラストラクチャ コンポーネントに対するすべてのユーザーとすべてのセッションのテストを自動的に作成することで、より効果的なモニタリングとトラブルシューティングのための正確な視点を得ることができます。
SaaS エクスペリエンスの可視化とスコア
SaaS と Web サービス セッションのリアルタイム パフォーマンスと過去のパフォーマンスを、客観的な評価指標とエクスペリエンス スコアと共に表示します。個別のエンド ユーザー体感品質データと集計したデータを使用して、設定済みの基準値に対して現在のパフォーマンス評価指標を比較します。
ヘルプデスクの効率の向上
ユーザー正常性ダッシュボードを使用することにより、ヘルプデスク担当者は、ネットワークに関する技術的な専門知識がなくても、問題領域を特定してチケットを迅速にクローズしたり、問題を適切なチームにエスカレーションしたりすることができます。このシンプルで強力なビューでは、ワークプレイスサービスからインフラストラクチャチームに至るまで、共通の操作言語を使用して、迅速で効率的なトラブルシューティングが可能になります。つまり、より優れたエンドユーザ体験を実現し、従業員の生産性を向上させることができます。
ハイブリッドワークのパフォーマンス問題を解決
VPN クライアントとエンドツーエンドのネットワーク接続の使用状況、接続状況、そしてパフォーマンスを監視し、移動中やハイブリッドワーカーがビジネスに重要な社内アプリケーションと SaaS アプリケーションを活用できるようにします。
SaaS へのスムーズな移行
ビジネスに重要なアプリケーションを SaaS に移行することは、インターネットや外部への依存度を高めることになり、その分リスクも大きくなります。SaaS アプリケーション導入計画の実現性や達成度を予測して監視することで、生産性低下の事態を回避しましょう。
デジタル革新を遂げた労働力をサポート
現代の労働環境は、ますますリモート化、モバイル化が進んでいますが、それでも中核的なアプリケーションやサービスには高い水準のパフォーマンスが求められています。進化する従業員のニーズをサポートし、生産性を保証するために、企業は優れたユーザー体感品質を提供する必要があります。
エンドユーザーの視点によるアプリケーションとネットワークの操作を今すぐ確認できます。